ハンドカットログハウス建築日記

HAKUGINは静かに暮らしたい

ハンドカットログハウス建築&日記

カナダへ③

 

画像は、カナダへ②のブログ冒頭で紹介した建物の内部です。

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一階吹き抜けには階段がありますが・・・外観にも劣らぬ存在感ですね。

親柱に曲がりくねった一本の木があり、元々生えていた時とは上下逆に据えられています。枝も残し、穴もそのまま。実はこの穴の中に照明が仕込んであって、親柱の内部から間接照明のようにボンヤリと明るくなるようになってます。

そして、下半分は螺旋階段、上半分は真っ直ぐな階段の組み合わせとなっています。下半分の螺旋階段に合わせて、一階の壁は半円状に外に膨らんでいます。外から見ると、その半円状の膨らみの上に茅葺き屋根が葺いてある、という訳です。
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その階段を登ると、この吹き抜けを見ながら二階のオープンスペースに出ます。

この吹き抜けも大きくて開放感がありますが、使われている木材も個性的で、私としてはとても魅力的です。

手すりにも自然木をそのままスライスして使っていますね。

実は施主さんは家に知り合いを招くのが好きで、DJもできます。二階の吹き抜けに面した部分にはDJスペースと機材も設置されています。そのためイベントスペースとしての使い方も出来るよう計画された家です。

この吹き抜けを貫く大黒柱の下部がこちら↓
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枝が邪魔・・・でもこれを実現してしまう施主の心意気が大好きです。

自然を前にして、都合の良いように変えてしまったり、利用し尽くすのではなく、一歩引いて自然のありのままの姿を尊重する姿勢。自然の大切さを分かっていて、なおかつ謙虚さを持ち合わせているように思えます。

もちろん暖を取るのは奥に見える薪ストーブで・・・。

 

 

では本題へ。

カナダへ②の続きです。

ケロウナ空港前のホテルで一泊してから、翌日加工場へ向かいました。

ちなみに朝はあえてゆっくりめ。

これは時差調整のためもあります。

日本からカナダへ行く場合、旅行前は早寝早起きを心掛けたほうがいいです。

そして、カナダ滞在中は遅寝遅起きを心掛けた方が、日本に戻った時に日本時間に合わせやすくなります。

9時ころホテルを出て、朝ごはんを少し食べて、空港でレンタカーを借りたら出発です。

事前にGoogleストリートビューで一度通った道ですが、画像データとの時間差もあり、全くその通りではありません。

また高速道路みたいな、時には片側4車線ある一般道を一時間くらいドライブするので、全ての景色を覚えている訳もなく、周りを見たり、日本との違いを感じたり、C社の方と話をしたりしながら進みます。

途中は湖のほとりを走ったり、小さな町を二ヶ所くらい通ったりしてようやくエンダビーという町に入りました。

昔から木材流通の中継地点だったそうで、丸太も手に入ることからログハウス加工場が出来たようです。

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こちらがログハウス加工場の入り口。

道路からかなり奥まったところに加工場があり、入り口から数百メートルはあります。加工場に相応しい黄色い常設のクレーンがあるのが分かります。

この日はカナダの祝日でビルダーさんたちは休みとのこと。

入り口に車を止めて、C社の方は加工場入り口の門の鍵を開けていますが、時間がかかるので先に歩いて行って見てて下さい、と。

門の横を歩いてすり抜けて、歩きます。f:id:HAKUGIN:20200525125029j:imagef:id:HAKUGIN:20200525125114j:image

途中、これからログハウスになるであろう丸太たちが転がっているのを横目に見ながら進みます。

こうして原木を見ると、レッドシーダーとイエローシーダーの違いは一目瞭然ですね。
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近づいて来ました。

クレーンのすぐ横で仮組みされたログ材たちです。
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ドーン。

 

 

感無量。

 

 

 

まずは周りをグルグル回って外観から写真を撮ります。

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まだ途中ですね。

仮の柱がやけにみすぼらしいですが、後からつたない英語で聞いて仮の柱と分かり、ほっとしました。
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それにしても、太い。

自分で依頼しておいて何ですが・・・平均直径50cmの丸太を6段積み。

期待通りでした。
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開口部の加工も上端以外はまだ途中ですね。
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ノッチとアウトリガーの木組みの迫力がすごい。
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同じような画像もありますが、とりあえず撮ったものは全て並べておきます。
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水廻りの開口部も、3つともまだ上端のみです。
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ログエンドを揃えず、デコボコなのもいい感じです。
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そろそろ中へ・・・

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こちらも開口部は上端のみ済みで、まだ途中でした。
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窓が入る開口部はかなり大きめですね・・・
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中から見ると、この段階ではそこまで狭くは感じませんでした。
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二つの開口部も片鱗が伺えます。
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ウロチョロしてる間に、C社の方と現地の社長さんが来てました。

またまた、つたない英語であいさつ。

すると、なんと現地の社長さんがプレゼントをくれました!

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右はネイティブアート、鳥の彫刻です。

これは記念になります。家の中のどこか目立つ所に飾りたいですね。

左はこの会社のロゴが入った水筒。これも非売品でしょう。

やけに重いですが、後日コーヒー入れて出掛けたらすぐに冷めてしまい、保温機能はありませんでした。よってこれは家の中で使うことにしています。

その後少し話でもしようと、エンダビーの町のティムホートンズへ。

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これもこの社長さんのログハウス会社が造ったポストアンドビームです。

前はもう少し小さい建物だったそうですが、リニューアルしました。

ドライブスルーがほぼ標準になってますが、その屋根部分に前の建物を解体した時の木材を一部使っているそうです。

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正面玄関の画像が無く、画像検索したものを拝借。

夜ですが、ポストアンドビームの迫力はお分かりいただけると思います。

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内部はティムホートンズと、お土産屋さんと、公共のコミュニティスペースみたいな施設が入った複合施設となっています。

使われている材もかなり太く、至る所にチェーンソーカービングアートがあります。
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これはティムホートンズの店舗前。

画像が柱のチェーンソーカービング寄りで、ティムホートンズのロゴが切れてますが・・・

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トイレも綺麗、ネイティブアートのようなものがあったので撮影。

マヤ文明の壁画のような感じもします。

お土産屋も見て気に入ったのがこちら↓

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熊の手形を彫ったソープストーン。

石鹸置きの石です。

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もう一つがネイティブアートを彫り込んだディッシュプレート。

料理を盛り付ける板です。

この2つは妻へのお土産にしました。

 

その後、社長さんとお別れしてシルバースタースキー場にあるホテルへ。

この日と翌日も宿泊するところです。

 

(2020/6/8追記、行ったスキー場はビッグホワイトではなく、シルバースター でした。スキー場名を訂正し、画像も差し替えました。)

宿泊したのはこちら↓

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ブルドッグホテル です。

 

11月中旬ですが、雪が降ってれば滑れるかも?との期待を込めて、C社の方がココを予約してくれました。

結果、この日の夜に降雪15cmくらいありましたが、その後降る事はなく、根雪にもならないくらいで、滑る事も出来ませんでした。

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画像はシルバースタースキー場のホームページから拝借。

宿泊施設は二枚目の画像のようなメルヘンチックな雰囲気に統一され、子ども連れだと喜ぶかも?

 

という事で、記念すべき加工場見学の初日が終わりました。

この日はカナダの祝日という事で、ビルダーさんたちに会うこともなく、加工中の様子も見られませんでした。

それは翌日の楽しみにして床につきました。

 

カナダへ、のブログは続きます・・・