ハンドカットログハウス建築日記

HAKUGINは静かに暮らしたい

ハンドカットログハウス建築&日記

現場経過報告5/3

 

現場では、ログビルダーさん達は5/1も作業され、5/2〜6までGW休みとなりました。

入れ替わって屋根屋さん達が5/2〜5に作業されます。

私は、5/1、2は現場を見に行くことができなかったため、5/3に見に行きました。

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現場へ着くと一部屋根材の赤いガルバリウム剛板が乗っていました。

今のところ材料を並べただけで、"この後屋根の上に足場を組んで、締めます"とのこと。
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屋根は上高地帝国ホテルにちなんで、赤いタテハゼ。

屋根の線が縦に走っているのがお分かりいただけると思います。

ガルバリウム剛板は横向きに葺くのが一般的と思っていましたが、実は勾配によるのだそう。

急な勾配では横向きに葺くのが一般的ですが、緩い勾配は縦向きに葺くこともあり、平屋などの極端に緩い勾配では逆にタテハゼにしなければならない、という規制があるそうです。

この屋根の場合七寸勾配ですが、これはまだ急な勾配に当たるらしく、あまりタテハゼはやらないので珍しい、とC社の方に言われました。
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少し拡大してみると、剛板がどのように折られているか分かります。
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北側に回り込むと薪ストーブの煙突が付いていました。全部ではなく、一部屋根に絡む部分のみです。

拡大するとこちら。
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薪ストーブ店から"雪割も付けて下さい"と言われていたので、雪割も確認できます。煙突奥に三角に立ち上がっている物がそれです。OKの返事はしていませんが、勝手に付けられていますね・・・

それにしても雪割デカい気がします・・・

周りのおうちはもっと可愛らしい雪割ですが・・・

雪割は、屋根にたくさんの雪が積もった時、雪がずり落ちてきて薪ストーブ煙突を押してしまうことを防ぐためのものです。雪の圧力は強いので、煙突に横からの力で負担がかかります。最悪の場合、煙突が曲がることになるのかもしれませんが、周りの板金などが歪んで、水切りが悪くなりそうです。繰り返せば、雨漏りの原因にもなるのでしょう。

薪ストーブ店は設置した後の責任を負い、メンテナンスも請け負うので、安全策を取ります。一言で"雪割を付けて下さい"と言いますが、こちらの煙突部材の費用がUPするということです。

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こちらが破風板と屋根材が絡む部分。
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拡大するとこんな感じ。

下側にも屋根材が回り込んでいます。

水切り対策もこれで万全ですね。
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室内はというと、5/1の作業で変化していました。

内壁を造る所のログ壁と床に木枠が固定され、おおむね壁の位置が分かるようになりました。
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ログ壁の木枠を拡大すると、ビス止めする所に溝加工をしてから、ビス止めされていました。割れ防止のためでしょうか?

(※2020/5/20追記)

後から気付いたのですが、この縦の溝は普通にセトリング対策ですね。

ビス止めの位置も、縦溝の下の方になっています。ビスから上の方が長いのは、セトリング対策では大切だと思います。

それにしてもこんなに長い縦溝はいらないのではないかと思えますね。

(追記ここまで)
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また、薪ストーブ設置場所の上には、煙突を通す部分が加工されていました。
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拡大するとこんな感じ。
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また、5/1の作業で一番変わったのは、車庫北側の物置部分です。

おおむね外枠が出来てきています。
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ここは扉が収納スペースに干渉しないよう、引き戸になっています。(うちは室内も原則引き戸を心掛けて計画しています)
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物置の壁下部、基礎コンクリート周りを見ると、ログ壁の下と同じように基礎パッキンが挟まれていました。
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一番苦労されたであろう部分がココ。

ログ壁と物置壁の取り継ぎ部分です。

ノッチ(ログ材交差部)からログエンドが出ていて、かつ長さがバラバラなので、セトリング対策が必要です。

丸太が下がってくるので、特に丸太の下側をどうするかが大切になります。

画像を見ると、角材の壁下地が少し隙間を取っているのが分かります。
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窓枠もできていました。

これは物置内の北側窓となる部分です。

思ったよりも床から高い位置にあります。室内に合わせた高さですが、外は基礎と土台の分、室内よりも低いため、この窓もかなり高く感じます。

これは逆に、上の方を収納としてうまく活かすことができれば、収納量がかなり稼げそうです。
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こちらは物置内の西側窓になる部分です。

北側窓と高さ、大きさは同じです。

これら物置の窓は、C社が在庫しているカントリー調の面白い窓が入る予定。私もどんな窓が見てないのですが、それは見てからのお楽しみにします。

このログハウスとしては、外観はワイルド、内観は高級感を目指しています。外と中でガラっと雰囲気が変わることを意識しています。

それを聞いてC社の方に火が付いたようです。採算度外視で、勝手に面白いものを造りに暴走し始めました。採算度外視とは、値段が高くても造るということではなく、予算をプラスする事なくC社の方がやりたいから勝手に造り込む、ということです。よって、ココはある程度お任せすることにしました。

今までもC社の建築実例を見ていて、お任せする所を作った方が、面白い物が出来る事は分かっています。私の場合も、どこかお任せ部分を作りたかったのですが、今までは私の計画が先行していたので、ココでそれが出来て良かったです。

どうやら、物置の扉も面白い物を用意しているそう。

出来上がりは、私も含めて、お楽しみに〜。

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物置を二階から見下ろした部分も、物置天井の補強が入り、それらしくなってきました。
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また、二階部分としてはこちらにも注目。

薪ストーブ煙突ですが、屋根勾配天井の低い位置にくるので、二階スペースとして邪魔になることは無さそうです。
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二階部分に煙突トップが転がっていました。
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二階西側妻壁は、目立たない所ですが、柱下部が削られていました。
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拡大するとこちら。

内部に合わせて加工した跡が見て取れます。
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最後にこの日の二階ドーマーからの眺め。

春ですが、山は残雪が。

これも少雪だった今年は溶けるのが早そうです。

 

現場経過報告ブログは続きます。