現場経過報告4/17
建て方は4/16で終わり、無事上棟しました。
4/17朝イチの画像、これから屋根工事が始まります。
天気がいいうちに、屋根までかけたいのが本音です。それはメーカーさんも同じこと。
4/17朝イチは、まずは通しボルト設置から始まりました。
ノッチの外側10cmくらいの所に、ログ壁の上から下まで一本のボルトを通します。
これは日本独自のものです。海外にはありません。地震が多い地理的条件のため、ノッチやグルーブの加工技術もない時代に、お役人が安全性を確保するために考えた決まりです。今となってはいらないものなのですが・・・
豚の丸焼きだ、と言ってます。
お役人の神経質な守り意識から出た決まりごとが加工技術が進歩してもそのままなら、こどものお気楽さとどこでも遊び始めてしまう無邪気さは、普遍的なものではないでしょうか?
そうこうしているうちにも屋根工事は進んでいきます。
垂木がかかると屋根の形・大きさが分かるようになり、全体像が見えてきます。
垂木の仮止めは、とても早いペースで進んでいきます。
屋根の勾配も、ログの加工もピッタリ合うかと思えば・・・少し隙間があるような?
こちらの画像の方が隙間が分かりやすいでしょうか。これは実はあえて造ってある隙間です。屋根の軒裏にも板材を貼りますので、その隙間です。また、セトリングでログや屋根が動くので、その際にも少し遊びが必要になります。私の場合は、軒裏も室内も白く塗装してもらうことにしましたので板材仕上げではありませんが、それでも塗物の前の下地処理が必要なので、隙間が必要な事に変わりはありません。
垂木がどんどん仮固定されていきます。
室内側から見ても、屋根がある雰囲気が出てきました。
屋根の一面が、垂木かけ終わりました。
こちらはドーマーが一部設置されますが、それを無視して一律で仮固定されています。後からドーマー部分だけ切ってしまう、とのこと。
もう一面も並行して進んでいます。
こちらは玄関上のドーマーがあるので、その屋根の形を出すのに少し時間がかかっていました。
それでもドーマー部分以外は早いです。
妻壁側からの全景です。
ここで何かおかしいと気付かれた方はいらっしゃるでしょうか?
実は、左右で屋根の長さが違います。
それに伴い軒裏の懐も、左側の方が大きくなっています。
これも私が頼んでこうしてもらいました。画像左側は北面となるため、雨や雪がなるべくログ壁にかからないようにするためです。私の場合は地理的な知識が地元の方々に比べると足りませんが、幸い風配図によって年間を通して北風が吹く事を把握していました。従って雨よけ、冬の寒さ対策としてお願いした屋根形状ですが、地元の方々の古くからの家を見ると、おおむね北側に防風林を植えています。風配図がなくても経験的に風向きをご存知で、家造りの対策として浸透してきたのでしょう。
一部ログ材が垂木に絡む所は、垂木設置がとばされています。
ドーマー部分と大屋根部分が斜めに接する所の形を決めるのに、慎重な作業が続きます。
位置が決まったら、垂木二本で固定されていきます。
後回しになっていた垂木も設置されましたね。
こちら側の垂木もあと少し。
垂木が金物で固定されていきます。仮固定ではありません。垂木が長いので少したわんでいますね。
以上、4/17の現場でした。