ハンドカットログハウス建築日記

HAKUGINは静かに暮らしたい

ハンドカットログハウス建築&日記

現場経過報告10/11

 

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年輪。

木を輪切りにした時に現れる、その木の年齢とともに一つずつ刻まれた、その木の生きた証。

当然、切ったその時から年輪は増える事はありません。

これはカナダ産ウエスタンレッドシーダーの角材の一部をアップで撮ったものですが、極寒の地で一年に1ミリ以下しか育たない木の年輪はとても密です。

妻が現場を訪れた時に、これを見て写真を撮り、私に送ってくれました。

そういえばこういう写真は持ってないかも?

新鮮な写真に思えて、ついここに載せてしまいました。

同じ物を見に行っても、被写体として選ぶものは各個人で異なるものですね。

 

では本題へ。

この日はまず、ある目的のために河原へ。

子どもたちも一緒です。

特に長男は案内役として貴重な存在。

というのも、過去のブログにも書きましたが、長男は以前"野外保育"に通わせていた事があり、その時にこの辺りをよく散歩していたからです。


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到着。

ある目的とはそのうちブログで明かすことになると思いますが、ある物を拝借しました。

ある物とは、長男が野外保育にいた時、夏に河原に行くとよく拾って帰ってきた物です。


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子どもたちが、ある物を拝借する前に、川の水で綺麗に洗うのを手伝ってくれました。

 

その後に現場へ。

この日は日曜日、工事はお休みなので子どもたちも連れてゆっくり見学。

おかげで今回のブログは画像多めになっています。

家の周りを歩きながら、まずは左官屋さんの仕事を確認。


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こちらは南側のログ壁の上にある、普通の壁。

下地処理が済んだところです。

画像上にある横向きの丸太がアウトリガーの桁です。


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拡大するとこちら。

乾燥を待って仕上げ材を塗るのだと思われます。

乾燥してきて、下地材の色が少し薄くなってきたように思います。

これも、お休みの日だからこその画像です。足場に登ってゆっくり撮影できました。


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振り返って屋根の軒裏を。

綺麗に白く平らになりました。


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横を見て、同じく軒裏を。

ログとの境目まで綺麗に塗られています。

ログの乾燥によるものか、木材自体のねじれなのか、ログ材の間が少し空いてきたのが気になりますね。


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同じ場所をアウトリガー桁の反対側から。

やはり少し間が空いています。

しかし丸太を使うので仕方の無いこと。

こういう事が起こり得るのは前から分かっていること。

時と共に間が埋まることを祈りましょう。


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普通の壁と軒裏の構造がよく分かる画像ですね。

右側の下地部分も仕上げが終われば、軒裏同様全て白くなります。


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カメラを右に振ると、そのままバルコニーに繋がります。


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しばし左官屋さんの仕事を離れて、大工さんの仕事、バルコニーを見ましょう。

まずは横から。

このアングルは、足場がある今しか撮れないです。


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バルコニー内部。

画像の横幅(バルコニー奥行きに相当)は丸太の芯からで1.5mあります。

丸太の太さを差し引いても奥行き1.3m程あり、以外と広い空間です。

春や秋、夏の朝や夕方は心地よく過ごせそうな空間です。


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横から見て、バルコニー床の板材の厚さを確認。

3cmくらいありますね。

樹種はもちろんウエスタンレッドシーダーです。


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少し引いて、手すり部分の全景。

上高地帝国ホテルの外部手すりと同じ組み方ですが、レッドシーダーの材による色の違いが面白いです。

もちろん無垢ですが、これで仕上がり。

今後も無垢のまま使っていきます。


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バルコニーの下側にまわって、床を支える構造材を撮影。


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根太の間隔は1mないくらいでしょうか?


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足場から下を見ると、レッドシーダー材が置いてありました。

次に大工さんたちが使う予定の材なのかな?


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バルコニーから見た妻壁。

ガラス部分以外も下地済みですね。


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バルコニーの端。

屋根が下りてきて三角の空間なので、高さ的には使いづらい空間ですが、子ども達は好むでしょう。


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建築ゴミの中に気になるものが。

業務用、白木の染み抜き"レブライト"

以前C社の方が、染み抜きの薬品をかけときました、と言っていましたが、これのことだったんですね。

いろんな物があるんですね。

 

再び左官屋さんの仕事に戻って。


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車庫裏の物置を裏側(北側)から。

ここも下地済みで、下地材の色が薄くなってきていますね。


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車庫裏の物置正面(南側)。


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車庫部分には左官屋さんの仕事道具が。

こういう物を一つ一つ揃えられないから、DIYではやれない所がたくさんあるんですよね。


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こちらは玄関上の妻壁。

普段はトラスに隠れて見えづらい所ですが、足場があるおかげで撮れました。


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車庫上の軒裏。

トラスと白い軒裏、いい組み合わせです。


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西側妻壁(北側半分)。

 

さて、そろそろ内部へ。


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玄関扉を開けると風除室扉が見えます。

画像はまだ風除室扉が付いてませんが。


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風除室扉を開けると、正面は先程の画像のログ壁、右手にはこれが見えます。

アーチカットと階段です。

これこそログハウスの醍醐味、といったところです。


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アーチカットをくぐると、正面には階段がドーン!

親柱の存在感が半端ではありませんね。

高所恐怖症の妻が心配していた、階段の間が空いていて登るのが怖いのではないかという点も、踏板が分厚いおかげで心配ありません。


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別の角度から。

ここから見ると、親柱の曲がりが映えて、栗の木として生えていた頃が浮かんでくるようです。

昨日の撮影の後、階段の親柱を巻くところまでは出来たようです。

この部分はこれで完成、手すりはありません。

キッチンと階段が近いので、人が通る時に階段の下部を乗り越えて行く可能性があるからです。

その時に手すりがあれば通行不可能ですよね。


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栗の木の枝分かれ部分。

あえて残しておいてくれました。


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あとはこの上部階段を設置するのみ。


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南側の窓を見ると、左下が少し階段で隠れてしまいますが、景色を見る上ではほぼ支障ないでしょう。

手すり無しなのは、景色が見づらくなること、窓からの採光が少なくなることも理由です。


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一つ懸念されるのは、窓左側の縦長部分の開閉ができないのではないか?という事。


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覗き込むと、一番下に開閉レバーが見えます。

これは階段下から手を伸ばして開閉するしかないでしょう。


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そこで、階段を下側から回り込んでみます。


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階段下は土間部分があって床よりも低いので、入るのは簡単です。


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入り込んだら、この画像左にある開閉レバーへ手を伸ばします。


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拡大するとこちら。

なんとかなりそうです。


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階段はログ壁のセトリング対策として、ログ壁とは干渉しません。

踏板の支えも、この画像のような角材を立てています。

ログ壁とはギリギリ接していませんね。


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柱下部はログ壁に接しているようにも見えますが・・・ログ壁下部ほどセトリング幅が少ないので、下部の干渉は支障ないでしょう。


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階段を登ると、親柱の右から反時計回りに左へ巻いて行きます。

ここまでの階段は手すり無しですので、不安定な場合は、ログ壁や親柱を頼りに登って行くことになります。


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親柱には三段で90度巻くように、踏板が固定されています。

ここもログ壁があるので、手すりは無しです。


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建築前まで懸念していた、"階段下のスペースの高さが無く、人が入りづらいのではないか。利用しづらいのではないか。"という点は、心配無用だったようです。

画像のとおり、充分な高さがありました。(隣の掃き出し窓とほぼ同じ高さがあります。)


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よく見ていると気付いたのが、親柱を巻いている三段の踏板は二枚の板材を継いだ物であるということ。

幅が広い部材なので仕方ないのでしょう。

本当は一枚物がよかったですが・・・


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拡大するとココで継いでます。

他の2段も同様になってました。


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親柱への踏板差し込み口。

以外と差し込み幅は小さいですね。


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二階へ上がると、階段親柱が突き出て異様な光景。


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これは二階から吹き抜けになる部分を見下ろした画像。

建築用に仮床がありますが、完成後は全て無くなり、開放感があるでしょう。


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最後に、二階からのバルコニーの眺め。

ガラス窓越しですが、よく様子が分かると思います。

 

以上、長くなりましたが、画像多めのためご容赦ください。

 

現場経過報告ブログは続きます・・・