ハンドカットログハウス建築日記

HAKUGINは静かに暮らしたい

ハンドカットログハウス建築日記

間取り決めについて④

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画像は、間取り決めについて その③の冒頭で紹介した建物の内部です。

他にも画像を持っていますが、どれも面白いので、分けて紹介しています。

この3枚も一般住宅ではあり得ない雰囲気です。

よく見ると、家の構造材としての柱が、家の角に立ててないですね。これは在来工法やポストアンドビームとは違う発想で建てていると思います。どちらかというと大きな木枠を造ってから横架材で繋げる、ティンバーフレームに近い気がします。しかし木枠も単純な構造ではありません。ティンバーフレームでは同じ大きさの木枠をドミノ状に並べますが、これは曲がり木を使っているため同じ大きさ・形の木枠になっていません。それどころか曲がり木のためにこの木枠が二次元的な一平面に収まっておらず、木枠と呼ぶ事自体がこれに合っていない気もします。また横架材の部分も複雑です。単純に木材を横に渡して頰杖で固定するのではなく、上部の小屋組辺りで曲がり木を使って固定しています。木枠の一部どうしを十字にクロスさせて固定している部位も見られます。

木材を仕入れた時点である程度のアウトラインは描いていたでしょうが、仕上げでは即興的・アドリブ的な部分もあったのではないかと推測します。

実はこの建物、私はまだ入った事がなくて・・・

ぜひ一度中に入って、建てたログビルダーさんから話を聞いてみたいものです。

 

 

では本題へ。

今回は間取り決めの続き、西側の区画内のレイアウトについてです。

ちなみに扉は、なるべく開き戸ではなく引き戸となるように計画しています。開き戸だと扉の前のスペースを開けておかなければならないためです。狭い家には向いていない扉です。

 

ではまず決まった平面図から見ていただき、そのレイアウトになった理由を書いていきます。

平面図はこちら↓

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西側区画を拡大した画像になります。

こちらの区画に配置したものは、ポーチ、玄関、風除室、トイレ、風呂、脱衣場、洗面台、収納、小さなロッカー収納です。寝室、子ども部屋、大きな収納スペースは二階に廻しました。

こちらはたくさん詰め込みましたので、まずは水廻りから決まりました。

それが上の方に寄せた三つの区画です。↓

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左から順に脱衣場、風呂、トイレとなります。

これらは一番プライバシー確保が求められる所なので、上(北側)に寄せました。この土地には南西方向から入って来ますので、誰か来てもこれら三つの空間には直接接することはありません。またすぐ北側には民家はありません。

この三つのうち、風呂の場所が最初に決まりました。

真ん中にしたのはログ区画の角のノッチ(ログ材の交差部)が風呂場内に来ないようにする為です。ノッチは木材が複雑に加工されているので、水が入ると抜けにくいです。またノッチはログ材どうしを固定する役割もあるため、構造的にも重要な場所です。従って、なるべくそこに水や湿気がたまらないようにする事が大切です。

風呂が決まると、次はトイレです。東側区画に近い、風呂の右側がトイレになりました。東側区画は、寝ている時間を除くと滞在時間が一番長くなるであろうキッチン・ダイニングがあるので、そこに近いところにトイレがある方が便利です。

最後に残ったのは風呂の左で、ここに脱衣場です。ここは洗濯機置き場にもなります。

脱衣場自体、無しにしようかなと考えた事もありますが、タオル類、下着・部屋着類の収納スペースと、洗濯物を干すスペースと、女性の着替えスペースも兼ねて設置することにしました。

必要な物を、必要となる場所に置いておく。これが私の収納に対する考え方の基本です。従って風呂に入る時に必要な物はその手前の脱衣場に全部置いておくのが一番いいと思います。

また、洗濯機を置いた場所に洗濯物を干す。これが一番動線が短いです。一般住宅ならこれでは乾かず、乾かすための家電製品を置かなければならないところですが、ログハウスの中はよく乾くのでこれでやってみようと思います。だめなら、家電製品に頼りたくないので普通に外干しにします。

また女性の着替えスペースは、妻はもとより、女の子の子どもが成長した時にも必要かなと思って設置しました。

水廻りと言えばもう一つ、洗面台を平面図で見て風呂場の下に配置しました。

一般的には脱衣場に洗面台を置くのが通例かと思いますが、あえてそこには置きませんでした。

理由は、上記のように脱衣場にいろいろな役割を持たせるため、洗面台もそこに置くと狭くなるからです。

また、西側区画の横長の空間がただの廊下と化すのがもったいない、とも考えました。洗面台をここに配置する事で、この空間にも意味が生まれました。

さらに、いろいろな所に分かれて設置される水道を一ヶ所にまとめたい、という考えもありました。洗面台としての役割、家に帰った時の手洗い場としての役割、トイレから出た時の手洗い場としての役割を一ヶ所の水道で済ませられれば、水道蛇口や水道配管も少なくて済みます。これは建築費用も少なくて済みますし、水道蛇口の数が多いほど固定資産税も高くなるので、少なければ経済的です。水廻りの掃除も減ります。また、脱衣場と洗面台を分けたことで、朝の支度時の渋滞も回避できます。さらにこれは狭い家を目指したことによる二次的なメリットですが、ほぼ家の中央となる図の位置に配置する事で、玄関からもトイレからも近い位置にする事ができました。

ちなみに、トイレ後の手洗いはその場でしなければ汚いではないか、という指摘がありそうですが、私はトイレ後の手洗い自体、基本的に不要と考えています。

みんな習慣だから、または汚いという固定観念で洗っているだけで、基本的に手洗いすることに意味はありません。感染予防ということならアルコール除菌すればいいので、手洗い場を設けるよりもアルコール手指消毒剤を置いておけばいいだけです。私はどちらかと言うと、手洗いよりもこのアルコール除菌を心掛けています。手洗いするのは大便小便が手に付いた時だけです。もともと自分の泌尿器や肛門に触れても、自分が持っている常在菌しかいませんから。風邪や胃腸炎ノロウイルスの時は別ですけど。そのため、便が手に付いて手洗いが必要な時に、体や肘などで開けられるようなトイレ扉にしておかなければなりません。

これは妻も一緒の意見です。トイレ内手洗い場は必要ないよね、と。男性は実は排便後の手洗いをしない人も多いかと思いますが・・・一応妻の了解も得ての計画です。妻の面目を保つため書かせてもらいますが、妻がこれに同意したのはコスト意識からです。手を洗っているかどうかは知りません。

ちなみにアルコール手指消毒剤としては、ドラッグストアで売っているシンプルな"消毒用エタノール"がいいです。エタノールと水だけのシンプルな物。ジェルとか速乾性のは別の物も入っているので手に何か残る感じがあります。ちなみにアルコールだけなら揮発性があるので、手に何も残りません。ただし頻回のアルコール手指消毒は手を荒らしますので、必要な時を知り、その時だけ行うのが基本です。

それからトイレ内の手洗い場設置は固定資産税UPとなります。手洗い付き便座はUPとならないですが。

ほとんどの方は、不要な手洗いの為に、建築費用も固定資産税もUPしてまで、トイレ内手洗い場を設置しているのですね・・・これから家を建てる方は、ご自身でよく調べてみて、トイレ内手洗い場が必要かどうかも検討してみるとよいと思います。

 

話がそれましたが・・・

水周りはこれで決まりです。この水周りだけは、何回平面図を書いても当初の計画から全く変更ないです。

 

次は水周り以外です。

玄関は南側に置くと決めていました。↓

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理由は下の画像の雰囲気が良かったから。↓

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基本的にはシンプルな大屋根なのですが、家の真ん中に玄関があり、玄関上に小屋根があります。また、その小屋根の中にトラスが組んであります。

この小さい小屋根を中心に、左右対称の外観が好きです。ただし私の場合は、小屋根の左側は室内ではなく車庫になりました。玄関も、建物部分の真ん中ではなく、左寄りになります。それでも、屋根が与える建物全体への印象度は大きいですから、おおむねこの雰囲気が出せると思います。

もちろんこれは見た目だけの満足ではなく機能性も兼ねています。小屋根があるぶん屋根が外側へ出るので、風がない時の雨がかかりにくくなり、夏の陽が当たりにくくなります。雪が屋根から落ちてきても玄関前は雪だまりになりません。また、ここにも妻壁ができるので、明かり取りのために窓を設置して、二階を明るくしています。ログハウスは二階部分は屋根の中なので、そうしなければ窓は付けられません。

そして、デメリットもあります。玄関周りの屋根が高くなる分、風がある時の雨は当たりやすくなります。また、冬の陽は当たりやすくなります。さらにこの屋根の形から、雪が落ちてきた時は車庫の前に積もることになります。この雪についてのデメリットは、実はそんなに心配していません。土地の周りの環境から見て午後の西日がよく当たるので、雪の溶け方が早いと予想しているからです。また、屋根角度を浅くして(斜め45°ではなく七寸勾配)雪を落ちにくくしていますし、もし落ちてきて雪だまりになったら雪かきが楽しみです。本当に雪深い地域の人から見たら、楽しみだなんてとんでもない、と言われそうですが、屋根からの雪下ろしが必要な程降雪量があるわけではないので、冬のいい運動になると思います。

だいたいが、南側に垂れる屋根形状を採用した時点で雪が落ちてくる事は想定内なので、そのままの大屋根で玄関前も雪が落ちてくるか、小屋根を付けて玄関前だけでも雪が落ちてこないようにするか、どちらがいいかという話です。

玄関が南側にあることで、車庫からの動線も短くなりますね。

そして、過去のブログにも書いた、開口部をくぐってポーチを経てからの玄関扉。メリットは木口が増える事。室内面積がポーチの分減るので、冷暖房効率が高まる事です。

このポーチは、一般的にはベランダや二階の下を利用して造る事が多いかと思いますが、私のように家の中に入り込む形は珍しいのではないでしょうか?出来上がりは結構いい雰囲気になるのではないかと、期待しています。

このポーチへの開口部、西側区画南面の左寄りになっていますが、本当は真ん中にするのが理想でした。しかし、開口部の奥にポーチと風除室を配置する事を考えるとスペース的に上手くいかず、左右どちらかに寄せるしかありませんでした。寄せるならば、車に近い左側で迷いなく決まりです。

ポーチから玄関扉を開けると風除室になります。これも冷暖房効率UPのために必要でした。来客や郵便局員、宅配業者とのやり取りも、室内を見られずにここで済ませる事ができます。ここには靴箱も後付けする予定です。

この風除室、扉がある壁が斜めになっていて面白いと思いませんか?風除室は、室内に入る前に一つ空間を設け、温度変化を和らげるためのものです。従って両方の扉が開いた時にも空気がストレートに通らないよう、扉の位置を一直線上に並べない方がいいと考えます。私の計画でいうと、風除室の左側と右側に扉を付けてしまっては、両方の扉が開いた時に冷気も暖気も一気に通り抜け、風除室の役割が果たせないことになります。そこで扉の位置を90°変えることも検討しました。風除室の左側と上側に扉を付ける案です。それでも良かったのですが、室内が角々しくなることと、東側区画のリビング・ダイニングに行くのが周り道になります。そこでこの案が生まれました。これで室内の角々しい雰囲気も和らぎ、東側区画へも少し行きやすくなり、風の通り道も一直線ではなくなりました。

この風除室の斜め扉を開くと、正面に見えるのが丸太の壁とロッカー収納です。↓

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ここには子ども達3人が一人一区画となるよう三つに区切る予定で、扉のないオープンなロッカーです。子ども達が巣立った後は私と妻が使う予定です。子ども達は動線がとても効率的になると思います。帰って来て扉を開けたら目の前のロッカーに荷物を置き、左隣の洗面台で手を洗ってから東側区画へ、という具合です。

風除室右側の狭い収納はパントリー代わりに食材を置いておくスペースとする予定です。↓

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米や野菜など、冷蔵庫に入れなくてもよいものの置き場所です。家の南に畑があるので、自家菜園で取れたものを置くことも想定しています。

平面図画像でポーチの上は収納です。↓

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はじめはこれは計画に無かったのですが、収納が少ないのでポーチ部分を一部削って収納に変更しました。主に扇風機、補助暖房用のダルマストーブ、その他もろもろを入れておく場所をあらかじめ作っておくことにしました。

最後に、脱衣場前から車庫に出られる勝手口です。↓

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これは、何かと便利だと思います。汚れて帰って来た時に風呂に直行する、日中の車庫に車が無い時に車庫で洗濯物を干すための出入り、ゴミを捨てるために車に運び込む時、などを想定しています。将来的には勝手口が事実上の玄関と化す可能性もあると思います。しかし、段差があるうえに土足で上がれる部分も狭いため、あくまでも勝手口です。玄関周りのレイアウトもこだわって考えましたので、なるべくこちらから出入りするようにしたいものです。

 

 

長くなりましたが、まだ二階があります。

間取り決めのブログは続きます・・・