ログハウスの圧迫感って何?
二枚の画像はログハウスの中、キッチン部分です。
共通しているのはキッチンの上に二階があり、それ以外の部分は吹き抜けになっていること。
キッチンが吹き抜けに近いと、キッチンに居ながら、視覚的な高さの開放感があり、明るさもあります。
この雰囲気をうちにも採用したいと思いましたが、一つ気になる点が・・・
二階から落ちてくるホコリです。キッチンが近いとなおさら気になります。
柵のところにホコリが落ちないよう板を付けようかな?
でも雰囲気を損ねないかな?
まだ思案中です。
では本題へ。
今回はハンドカットフルログの圧迫感についてです。
ハンドカットのフルログは丸太のまま、木を横積みにして壁を造ります。
従ってその表面は平らではありません。丸く膨らんだり、へこんだりしています。
人によってはその膨らんだ部分から圧迫感を感じる事があるようです。
これは私は全く気にしていませんでした。
妻が気にして聞いてきたので、そこが気になる人もいるんだなぁ、と気付いた次第です。
そもそもハンドカットのフルログを選ぶような人は、ハンドカットのデメリットが気になりません。
圧迫感なんてもってのほか、だってその丸太のデコボコがいいんでしょ?という感じです。
それが気になって迷っている方々はハンドカットのフルログはやめたほうがいいでしょう。掃除も大変ですから。(丸太の上半分だけホコリが付着します。)
妻の場合は、圧迫感を気にしていますがログハウスに住みたいと自分から言っていただけあって、ハンドカットのフルログ自体には賛成です。そこに迷いはない(ハズ?)です。
ただし、"明るい広い空間がいい"、"朝日が眩しい〜"、"バーンて感じ"・・・を要求してくる感覚派。
ラフに書いた平面図を見せても、"実物を見ないと分かんない"と・・・
要するに、丸太のデコボコのせいで狭く感じるのが嫌なようです。
そこで、ログで囲まれた空間まるまる一つをキッチンダイニングのみに当てることにしました。
ログハウスは坪で考えないので広いのかどうか一般的な住宅と比較出来ませんが、ログで囲まれた空間は6m×5m、一区画30平米です。坪に換算すると、9.075坪だそうです。(今初めて換算しましたが・・・結構狭い?)
ただしこの区画二つで一階部分としますので、一階の坪数は18.15坪。
もう一区画に玄関、トイレ、風呂、脱衣所、洗面、収納、階段、薪ストーブ・・・などを全て配置するのは不可能です。
従って、階段と薪ストーブはキッチンダイニング側に入れ込みました。
階段とともに吹き抜けも設けて、横方向の広さだけでなく、縦方向の広さも確保しました。
これで、最初の画像のようなキッチンダイニング&吹き抜けとなります。
また、"ただ広いだけのリビングは設けない"という考えのもと、その代わりとして居場所となる所は所々に造るつもりなので、その一つとして薪ストーブ前の座れる所を計画しました。冬は薪ストーブでの料理もやりたいので、薪ストーブは居場所として、料理の熱源として、キッチンダイニング側に置いたほうがいい、ということになりました。
また、階段も居場所の一つとしての意味があります。下から3段目くらいまでは椅子としても使う予定です。
だんだん間取り決めの話になってきたので、次回からは間取り決めについて書いて行きますね。
その後、いろいろなログハウスを見学させてもらううちに、すでにログハウスに住んでいる方々からも圧迫感について聞く事がありました。
やはり女性の方が圧迫感を感じる事が多いようです。
中には、こんな例も。
奥さまが壁の圧迫感が嫌で、スッキリした感じがいいと言って、せっかくの丸太を表面だけ平らにカットしてしまったものです。ハンドカット版のD型ログとでも言いましょうか。(マシンカットではD型ログはたまにあります)
私からすれば、とてももったいない事だと思います。内部と外部で雰囲気が変わるという面で、面白いログハウスではありますが。
また、よく聞くのが家具の収まりが悪い、ということ。壁が平らでない分、家具が室内側へ出ることになり、室内の有効面積が狭くなるという事です。
これは、始めの間取り決めの時点で、この点まで考慮しておく必要があります。
ログハウスの間取りは余裕を持たせるのが原則です。
また、どこにどれくらいの大きさの家具を置くのか、あらかじめ決めておくと後から"狭いね"と後悔する事も無いでしょう。
あなたはログハウスを見た時に圧迫感が気になりますか?