ハンドカットログハウス建築日記

HAKUGINは静かに暮らしたい

ハンドカットログハウス建築日記

ログハウスの屋根と二階について

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画像は、とあるログハウスの二階です。

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外観はこんな感じ。

 

ログハウスの一階は木で囲まれているとして、二階はどうなっているのか?と、疑問に思ったことはありませんか?

 

基本的にログハウスに二階はなく、屋根で覆われた部分を二階として利用しているだけになります。いわゆる小屋裏、ロフトと呼ばれる部分です。

 

ログハウスは斜め45度の三角屋根が一般的です。↓

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それ以上とがらせることはほぼありませんが、ないことはないです。↓

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左側の飛び出した部分の屋根は結構とがってますが・・・個人的にあまり好きではないデザインです。

屋根の角度を平たくすることはよくあります。↓

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平屋っぽくなりますが、二階としては高さが少なくなります。画像はおそらく完全な平屋、二階無しでしょう。

 

また屋根のデザインとしては、屋根を変形させてドーマーを付ける(斜め部分を上に立ち上げて内部空間を確保する)という手もよくあります。

ドーマーは主に3種類あります。

内部空間確保に一番有効なのはシェッドドーマーです。↓

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少し見づらいですが、画像左上の屋根から白い壁が立ち上がっているのがそうです。屋根の支えのうち一番下となるログ材付近から大きく立ち上げるので、内部は普通の二階と変わりません。

二つ目はゲーブルドーマーです。↓
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この画像はドーマーがふたつありますが、右がゲーブルドーマー、左がシェッドドーマーです。共に屋根から四角く立ち上がってますが、ゲーブルドーマーは高さとしては屋根の途中辺りから立ち上げるので、内部空間は小さくなります。

三つ目はピークドーマーです。↓
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画像の左端部分です。高さ・内部空間としてはゲーブルドーマーと同じくらいですが、四角ではなく三角に立ち上げて、横の壁はなく屋根材同士を直接繋げます。

 

 

いずれにしても、ログハウスの二階・屋根の内部は四角い空間にはなりません。三角の空間がでてきます。↓

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これもログハウスの一つの"味がある"ところですね?

この二階斜め部分が使いにくい、狭いと感じる方も多いです。

そこで空間確保のためシェッドドーマーを採用するのですが、ここまで屋根を変えちゃうなら始めから三角屋根にしない方がいいのでは?と思います。屋根は建物の雰囲気に大きく影響を与えます。また建築費用もかかるし、三角屋根から立ち上がっている部分に全て水切り対策を施さなければならないので。

私はシンプルなプランと本物志向でいくことにしましたので(詳しくはコンセプトについてのブログ参照)、ドーマーなしの三角屋根とする予定でした。

しかし、二階からの景色が一番綺麗になりそうだったので、見たい景色の方向に一つだけ、小さなピークドーマーを付けることにしました。

アランマッキーの言葉、"その土地を選んだ理由がなんであれ、プランにはその理由が最優先されるべき"を実践するためです。

幸い、土地の入り口からは見えないため、一見した人はシンプルな三角屋根のみと捉えると思います。

また、屋根材のみの方が雨対策に良いと思い、ゲーブルドーマーではなくピークドーマーを選びました。

 

二階内部の画像をもう一つ。↓

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このように二階内部にも丸太を使って、その構造を見せるようにすることも多いです。画像は内部にもトラス(三角形部分)を組んで構造的にも強くしています。奥の方に見える妻壁の柱のように、トラスではなく柱として丸太を使うことが多いですが、そうすると二階だけポストアンドビームの気分が味わえます。

 

二階建ての普通の家は壁が二階まであり、その上に屋根をかけます。二階の天井と屋根の間には屋根裏の空間があるので、ある意味、空気層・断熱層と考えることができます。

従って、それがないログハウスは屋根のすぐ下を二階として利用するので、断熱の面で不利です。

そのままでは外気温の影響を受けやすく、夏は暑く、冬は寒いということです。

薪ストーブなどの暖房で温まった空気は二階に行くので、冬は二階の方が暑いのですが、特によく聞くのが、ログハウスは夏の二階は暑いよ、ということ。

冷房を入れても、冷たい空気は一階に行くので二階は暑いままです。

それをなるべく緩和するため、どこのログハウスメーカーさんも屋根の断熱材は厚めです。

そして、暑い空気を外に出すため、妻壁の一番高いところに換気扇を付けます。

また、暑い地域はできれば屋根材はガルバリウムなどの金属ではなく、瓦にした方が熱を遮ってくれます。ただし雪が多い地域は、屋根の雪下ろしの手間を省くため、金属の屋根にして滑り落ちるようにします。

屋根材としてはシーダーシェイクというものもあります。↓

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瓦2枚分くらいの長方形に板状に割った木材を敷き詰めています。

水切りのため、下の板が上の板の下に入り込むように、重ねて敷いていきます。

この重なる部分があるために、結構な枚数の板が必要になります。費用もそれなりに・・・屋根の大きさにもよりますが、この屋根を選ぶと約300万円アップします。

この屋根は、経年変化で灰色になっていきます。この変化を楽しむ方も多いです。

そしてシーダーシェイクの良さの一つに、夏の太陽熱を遮ってくれることがあります。

見た目だけでなく、実用性もあるのですね。

ちなみに私は山小屋らしさを重視して、また夏より冬を重視して、屋根材としてはガルバリウムを選びました。

 

 

以上、屋根と二階について書いて来ましたが、これはログハウスに限らず一般住宅でも取り入れられる事です。

三角屋根だけ取り入れると"ログハウス風"になります。本物のログハウスを建てたい私としては嫌いですが、ドーマーを上手く取り入れるのは見た目、採光、換気、二階内部のアクセントに良いので、一般住宅にもおすすめです。

 

四角い均一な二階空間より、アクセントのある斜め天井とドーマー。

これからプランニングする方は取り入れてみてはいかがでしょうか?