ハンドカットログハウス建築日記

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ハンドカットログハウス建築&日記

土地選びについて①

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画像はシンプルなアーチカット。

初めて通る人は、くぐった先に何があるのかな?と探検気分になりますね。

 

 

では本題へ

 

一般的にマイホームを建築するには、建てる土地があり、メーカーまたは建築会社が決まり、お金を工面する必要があります。

そこで今回は土地選び・購入についてです。(依頼せずにセルフビルド、銀行ローンについては、また別ブログに書きたいと思います。)

 

 

家を建てる時、土地はどのように決まるのでしょうか?

 

田舎ならば、親が "隣(または近く)の土地が空いてるから建てな" といった具合で、土地を選ぶ・購入するということは、あまりないようです。

また、農地や景観を守るという意味で規制が厳しいです。宅地に隣接した農地しか農地転用が認められません(農家さんは除く)。広い田んぼの中にポツンと、という場合は農家さんの家です。高齢化、後継者不足、行政主導での宅地確保などで田んぼを宅地にすることがありますが、そこを分割して売るので一軒家が集まっている地域ができます。そこは都市部の過密状態となんら変わりません。(余談ですが田舎では、このような一軒家密集地域を"団地"と呼びます。都市部で言う、マンションやアパートや集合住宅とは違うんですね。)

都会であれば、駅から近いか?職場、買い物、病院、子供の学校などへの交通の便は?などを考えると思います。

また、都市部で建売住宅を購入すれば家と土地がコミコミなので、全てを形ある状態で見て判断できます。

そこには人工的な要素しかありません。しかし、ナショジオで環境問題、都市問題、人口問題、エネルギー問題、食料問題などを知った今、都市計画や、都市部に人口を集中させることは批判できません。その方が効率よくたくさんの人間が暮らすことができ、都市部以外をむやみに開発しなくて済むからです。インフラも行き届きやすく、少ない負担で便利な生活がおくれるでしょう。現在の世界の人口を、地球に負担をかけること無く養うには、人が住むところ(都市部)と自然を残すところを分ける必要があるのです。しかも、世界の人口はまだまだ増え続けています。

日本での状況を見れば、人口に対する土地の割合が少なく、また平地が少ないため、都市部の平地に人々の棲み家が自然と集中しやすくなっています。

しかし自然素材をふんだんに使って建てるログハウス、できれば街中は避けて、森の中に↓

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または、ひらけた丘陵地帯にポツンと(画像なくてスイマセン)、

または湖のほとりに↓

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というイメージが合ってますよね?

これからの日本は人口が減少していくので、過密状態は緩和されると思います。今でもIT技術の進歩やamazonで田舎でも便利な生活が送れるようになってきていますが、自分が生きている間にももっともっと便利になっていくと思うので、私は山間地を選びました。

ナショジオから受けた影響もあり、山間地を選ぶことは、今世界規模で起きている色々な問題を知っていながらそれらに加担することになるのではないか、とも考えました。

私の大好きな人に、登山家の野口健さんがいます。野口健さんの著書の中に、心に残るフレーズがありました。"知るということは、背負うこと。"  野口健さんはエベレストに登った時、登山隊が残していったゴミが放置されたままの現状を知り、他の登山家のように無視はせず、その問題を背負いました。そこからエベレスト清掃登山、富士山清掃登山、環境問題へと活動の内容を変えていかれたのです。私はというと、ナショジオでいろいろな問題を知りながら、背負っていくのか、無視するのか、葛藤もありました。

それでも山間地を選んだのは、やはりログハウスという特殊な工法のためでした。地球が育んでくれた木材、どうせ使うなら長持ちさせたい。長く使うことが、その後の無駄な資源の浪費を防ぐことになる。そのためには建てる場所の環境が大切になる。具体的には地盤が安定し、水はけがよく、湿度は低く、気温は低く、風通しがよい。従って、高温多湿な日本のなかで、山間地の方が合っていたのです。

 

 

 

どこに住むか。

 

 

それ自体にこだわりを持って選ぶことは、とても贅沢であり、自由であり、楽しいことです。

土地を選ぶ、ということ自体多くの方が気にしない場合が多いなかで、その楽しみを味わえることはいい経験でした。

上記のような考えも深まりましたし、土地探しをしている間にも起こる、台風、地震、土砂災害、河川の氾濫など、自然災害への備えも含めて考えるようになりました。

ちなみに夢丸を見ていると、ログハウスというこだわりの建物を選ぶ方々なので、土地探しに時間がかかる場合が多いようです。

また図書館で、土地を選ぶ・購入する、という目線で知識を得ようと本を探しましたが、ハウツー本みたいな物は無かったですね。やはりニーズが無いからなのでしょうか。村の図書館が小さいからでしょうか?(笑)  不動産業界がこれらの本の出版を制限してるのか、とも思いましたね。

 

長くなってきたので、続きはその②に書きます。